(特集)今少女マンガ界で何が起こっているのか?前編
2007.09.30(19:30)
今、少女漫画界で異変が起こっています。分析した傾向と対策について特集しましょう。
完全に二極化が始まっていると断言できます。。
一つ目の傾向は純愛路線です。
![]() | 君に届け 1 (1) (マーガレットコミックス) 椎名 軽穂 (2006/05/25) 集英社 この商品の詳細を見る |
漫画のテーマは「見た目がホラーだが内気な子が純愛を獲得する」です。
この作品の面白さはキャラクターの設定に変化球を持たせ、逆に直球勝負で純愛に挑んでいるという所でしょうか?
つまり、変わったキャラや設定で読者を引き込み、純愛を展開するというテクニックが使われています。
この傾向は「のだめカンタービレ」や「フラワーオブライフ」などにも用いられています。
逆に設定に特化した「純愛物」といえばこれですね。
![]() | ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス) 羽海野 チカ (2006/09/08) 集英社 この商品の詳細を見る |
言わずとしれた、モンスター少女漫画「ハチミツとクローバー」です。
この漫画設定の恐ろしい所は登場人物が全員片思いという所でしょうか?
やっていそうで誰もやっていなかった、コロンブスの卵的な手法と言えるでしょう(むしろ少女漫画の原点回帰と言えるかも知れない)
逆にいうと、一キャラでも恋愛が成立すると、この設定は終局に向け加速します。主人公を失恋させたのも、おそらく作者がこの作品を終わらせたくなかった、という心理を読む事ができます。
さて、実は少女漫画界においてもうひとつの「大きな流れ」が起きています。もう一つの流れエロです。
![]() | 会長はメイド様! 1 (1) (花とゆめCOMICS) 藤原 ヒロ (2006/09/05) 白泉社 この商品の詳細を見る |
いままで「少女コミック」しか展開しなかった「エロ」をLaLaが展開し始めたという事です。
「会長はメイド様」は純愛こそありませんが、キャラクターに特化した話とエロモードで、一時期読者にショックを与えました。
私の元師匠曰く「LaLaの伝統と格式を木っ端微塵に粉砕した作品」。逆にこの漫画の凄い所は「ある一線」をリミッターギリギリで抑えられているという所です。その辺のテクニックは関心せざるを得ません。
![]() | ヴァンパイア騎士 1 (1) (花とゆめCOMICS) 樋野 まつり (2005/07/05) 白泉社 この商品の詳細を見る |
このバンパイア騎士なども「エロではないエロ」が応用されています。
つまり「人の血を吸うシーン」をエロに見立てているのです。
要はエロであるが、それをどこまで押さえるかという、ギリギリの駆け引きが展開されているのです。
さてメジャー作品を引用し解説してきましたが、完全に時代は変化を見せています。つまり昔程「ストーリー」はさほど重要視されないのです。そして明らかに作品のオーラーに陰りが見えると言っていいでしょう。
逆に「オーラー」がある少女漫画はナンジャイ? と聞かれれば……
一時期「ぼくの地球を守って」という少女漫画がこれに当たるでしょう。この作品に影響され「前世を知りたい……」と言いながら自殺者まで出した作品があるのを我々は忘れててはならないと思います。つまり、このメディアは人の人生すら狂わせる魔性の力を持っているのです。
その事を作り手は忘れてはならないはずです。
続く。
(次回 少女漫画界におけるもう一つの流れ。少女漫画投稿時における傾向と対策……を気が向いたら書きます。書かないかもしれません)
この記事は某アテナ○○賞入賞者、K嬢の協力で作成しております。





